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2009/08/31 (Mon) 審判の日に

惨敗の責任をとって辞意を表明した柿柳です、こんばんは。


その中で、小泉君だけは生き残った。ついでに森君も阿部君も福田君も。さすがに総裁経験者は強いねえ。LDPをぶっ壊すと公約しておいて、ようやくその通りになって、でもちゃっかり自分だけは受かっておいて、さすがである。

まあ人生いろいろ、議員もいろいろだわな。さ、野に下ったLDPはどんな劇薬になって帰ってくるのか、楽しみだな。前回は社会党と連立する、という離れ業をやってみたわけだが。どんどん劇的な劇薬になっていくな。そしてついには劇場型政治になってしまった。

それにしてもオレも公募にひっかかって、比例区に名簿を載せておけば良かったな。何しろ足りなくなるぐらいだったんだろ。誰でも良かったんだろ。

さ、寝る。


ああ、辞意の表明というのは、学部長直属お客様対応係(別名父母会係)のことじゃよ。

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2009/08/29 (Sat) 雪豹

ブレまくりの柿柳です、こんばんは。

よくわからないのが、「ブレた」という表現である。人間、そんなに一貫性はないぜ、手ブレと同じく、ブレブレといつでもブレているよ。朝から晩まで一貫性があると疲れちゃうよ。

さてSnow Leopardである。雪豹である。OS X 10.6がついに発売である。ちなみに10.0になってからの別名は次のようである。
http://www.apple.com/jp/

* Ver.10.0 - Cheetah
* Ver.10.1 - Puma
* Ver.10.2 - Jaguar
* Ver.10.3 - Panther
* Ver.10.4 - Tiger
* Ver.10.5 - Leopard

さあ今まで単独の動物であったわけだが、しかも速そうな。今回はsnowという形容詞が付いただけになった。これでわたくしのOSは最大で三世代前になってしまった。そろそろハードも買えなくてはいけない。世の中ほとんどが10.4以上対応になりつつあるので、困ったものである。

OSだけアップグレードしても、ハードとして最適化していないのではないかと思ってしまう。それゆえ、ハードとOSは同時に変えるに限る、と思っている。そろそろ替え時である。さて、何を買おうかな。その前にお金はどうしよう。


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2009/08/28 (Fri) ギラリ

大きくてもギラリと光る日本、を公約にした柿柳です、こんばんは。

15年ぶりだなあ、この公約は。あれから15年しかたっていないのに、すっかりもう日本は秋である。変わったことと言えば、携帯電話とインターネットが普及したことだけ。あとは何も変わっていない。21世紀になったというのに、相変わらず人類は地上に住んでいて、宇宙ステーションに住んでいない。動力源はすべて石油のみ。原子力発電も石油がなくなると止まる仕組みになっているから、昔と何の代わりもない。相変わらず移動手段は自動車だし、リニアモーターカーは実現していない。首都圏の通勤地獄もまったく変わっていないどころか、むしろ悪くなった。

こうして列挙してみると、なんかいいことあったのか、この15年で。

そこでだ、大きくてもギラリと光る、という公約が出てくるわけだ。

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2009/08/27 (Thu) 選挙前にて

期日前投票に行こうとした柿柳です、こんばんは。

ところで不在者投票とどう違うのだろう。今わたくしは孤立無援な闘いを強いられているので、選挙公報もまったく手に入っていない。それゆえ候補者が誰だかわからない。どの党が立候補しているのかもわからない。ないないづくしである。このような状態で期日前投票に行くのは無謀だろうか。

と思っていたら、どこで投票をやっているのかわからなかった。その前に選挙はがきを持って行くのを忘れた。というわけで今日は投票を断念した。これから毎日、投票所を探しつつ、彷徨してみようと思う。

ところで楽しみなのは、最高裁判官国民審査である。13名しかいないとされる最高裁判所判事。自分の良心しか従う必要がないとされる13名の怒れる男。いや女もいるけど。この最高です、の人たちにぺーぺーの庶民が鉄槌を下すときがきたのだ。

さてわたくしは裁判員制度に反対なので、それを導入したという論功で長官になった人に大きな○を付けようと思う。それからイラ○戦争に大々的に賛成した外務官僚が天下りでスライド来ているらしいので、ここにも大きな○を付けようと思う。それからそれから。

というわけでわくわくどきどきの政権交代である。○を付けないと信任されないというから、一生懸命に○を付けようと思う。

こうして夜は更けていくのであった。

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2009/08/26 (Wed) しがみつかない生き方

香山リカ『しがみつかない生き方』幻冬舎新書 2009.7 読了。

けっこう読んでしまう筆者。精神科医であるが、ああだこうだと等身大に悩んでいる姿が共感を生むのだろう。この本も既に1ヶ月で4刷まで来ている。

副題:ふつうの幸せを手に入れる10のルール

フィンランドと韓国と日本の大学生意識調査。2つの国に比べて、徹底的に他人を信頼しない日本の特殊性が浮かび上がってくる(26)。2000年ぐらいから意識が変わったのではないか。「人間の狭量化が進んだ」という要約。いつ自分が何かの犠牲になるかわからないから、自分と違う人は徹底的に排除しておく、という無意識の防衛(79)。

まあ今のところはそう思っているけど、もうちょっと様子を見よう、というあいまいな態度こそが求められる。自分と違う生き方の人を排除せずに受け入れるゆとりを持てるかどうか(83)。

個人的なマイナスの記憶は水に流せずに執着する。社会的な失敗の記憶や国家の過ちは簡単に水に流してなかったことになる(113)。これが日本の姿だ。本来は逆になるべきだろう。

パンのため、生計のための仕事では身に入らないのか。そうではない。仕事「本当に好きなこと」と違っていたとしても、稼ぐためだから真剣になる。また長くやれば技術や信頼がついてくる。失敗しても「これをやりたいからではないから」と逃げ道を作れる(128)。

本当に答えが出ることはない。逆にこれだ!と氷解するような答えが出たときこそ危険だ。と頭の片隅において悩むべし(180)。勝間和代を目指さない。依頼が殺到して「断る力」が必要な人はほとんどいない。むしろ依頼が全然来なくて、絶望に「耐える力」が必要。断る力を持っている恵まれた人は、絶望者に目を向けて欲しい(194)。

人生には最高もなく最低もなく、ただそこそこ、いろいろな人生があるだけ。そのモデルがどのくらい多様か、というのが生きやすい社会になるだろう(201)。

10のルールはすべて否定形で語られている。「恋愛にすべてを捧げない」「子供にしがみつかない」「すぐに白黒つけない」など、社会の病理にすぐに対処できる処世術がやさしく説かれている。優しい視線であるし、易しい叙述である。1時間ぐらいで読めるほど複雑な話ではないが、ところどころに等身大の助言がある。

仏教の世界、執着を捨てる、というものに似てくるのではないか。特にネットの世界では執着ばかり、白黒ばかり、何かに固執している人ばかり、許容性のない人ばかり。確かに日本の病理であろう。

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2009/08/21 (Fri) 期待の新星・岩淵選手

今日は書くことがないな、とつぶやいた柿柳です。

つぶやき、という機能と名前を持つ新兵器が流行っているらしいけど、全く意味がわからないので放置してある。べつにブログでつぶやけばいいじゃん。誰も追いかけ、追いかけられる必要はないし。

少々、サッカーのことを書いてみよう。いま一番注目しなければならないのは、この女子サッカー選手である。

岩淵真奈。
http://www.verdy.co.jp/beleza/

去年のU-17世界大会で、日本チームはベスト8で敗退したが、それにもかかわらず、大会MVPを取ったのである。その時、弱冠15歳であった。

そしてつい最近終わったU-19アジア大会。世界大会の出場権も兼ねてある。そこでこの選手は、みごと得点王とMVPに輝いたのである。

まさに逸材である。FIFAのサイトには「天からの贈り物・マナ」という具合に、マナという名前をかけた絶賛記事もある。

現在、ヴェルディ女子チームであるベレーザに所属して、なでしこ一部リーグにも出場中。実はその下部団体であるメニーナ所属なのだが、トップチームに既に合流して、あまつさえ得点も重ねているのだ。まだ高校生である。

サッカーファン以外の多くの人はまだ知らないと思う。しかしその映像を一度でも見れば、決して忘れない。小柄であるが、ドリブルの切れ味、DFのかわし方、決定力のあるシュート。そう、FWである。一番近いプレースタイルは、アルゼンチンのメッシであろう。この世界的スーパースターにスタイルが似ているのである。

日本では残念ながら、実力がなくても、単にへそを出しているとか、話題性があるとかで、女子選手がちやほやされる傾向にある。本人たちが一番不本意であろう。特にナックルが投げられるとかで男子に混じっている人、残念ながら1アウト取るのが精一杯なのに、注目度はそれに値するだろうか。

他方、この選手は既にFIFA世界大会のMVPなのである。もちろんFIFAとしても話題性を取り入れ、選手を売っていこうという戦略はある。しかし実力がなければ、世界のプロの記者たちが多数で選ばないのである。

岩淵選手に注目していきたい。澤穂希選手を抜けるの第一候補である。

8/22土曜に神戸で試合がある。先発するはずであるから、ぜひみんな見に行って欲しい。
http://www.verdy.co.jp/beleza/schedule.html
http://www.hyogo-park.or.jp/mikisougou/contents/access/index.html

9/6日は大和市。9/13日は千葉である。

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2009/08/20 (Thu) 学校という監獄

歌野晶午『絶望ノート』幻冬舎 2009.5 読了。

この作家の作品もすべて買う。ノベルスの方が新刊で出たのを知ったので、ただちに手に入れたが、単行本が出ているとは知らなかった。こうした情報はなかなか見逃しがちである。

さて中学校におけるいじめの問題である。その前の作品群があまりに良いできだったので、こちらも期待して読み進めていったのだが、残念ながらそれほどのデキではない。主人公の日記、という形で物語が進むわけだが、この辺はむしろ折原一の方が圧倒的に得意なわけで。

それにしても学校とはどうしてここまで監獄なのだろう。特に日本の場合は、突出しないように突出しないようにと皆が首を潜めていて、いかにも窒息しそうだ。これではストレスがたまる。逃げ場がない。この逃げ場さえ作ってしまえば、別にどんな組織でも生き抜けるものなのだが。

主人公がいじめに遭っていると、日記で書き殴る。ついにその恨みはエスカレートし、いじめた本人が死ねばいい、と拾ってきた石を神にみたてて、恨み節を炸裂させる。当然に何も起きない・・・はずだったのが、なぜか本人の周りで不審な死者があいついで・・・、という筋。この日記は果たして本当に誰も見ていないのだろうか・・・。

日記というかたちなので、動機を持つ人間が限られてくる。それではあまりに安易な犯人像なので、どのようにひねりを加えてくるのか、ということをずっと気にして読んできたのだが、なるほどと唸るようなことはなかった。

特にジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻のエピソードを知っている人には、おもしろいかもしれない。作者本人の好みをうまく物語に用いて、恐怖の味を出している。

学校に絶望している人は読んでみても良い本ではある。が、恐怖の学校を描く点では、『沈黙の教室』の方が良い。

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2009/08/19 (Wed) 二大政党の末路

国民福祉税を公約に掲げる柿柳です、こんばんは。

あ、腰ダメでしたか。


この会話がわからない人は「1993年」で検索せよ。


最近、「残念な」「残念」という形容詞やら名詞が、昔とかなり違う意味を持っているのではないか、という疑念に駆られている。うまく言えないのだが、オブラートにつつむ軽蔑語、のような気がしてきた。不細工な、とか頭が悪い、とか、センスのない、というような明確な言語ではなく、とにかくいっしょくたんに、残念なんだよね、という気にさせる言葉になっている。


自民党をぶっ壊す、と公約した小泉君、ようやく5年越しで実現しそうで、おめでとうだね。もう政界引退だし、いちおう息子には譲ってみたものの、本当はそれさえもどうでもいいのだろう。自民党が衰退した本当の理由は、派閥の抗争がなくなったことだな。それもイデオロギーに基づいた。もともと党レベルの政権交代がなかった日本では、その代替として、派閥レベルの政権交代が日常茶飯事で行われていたわけだ。

それが自民党の派閥抗争である。これはイデオロギーの闘いであった。一応の保守という大枠はありながら、ほとんど対極まで広がる人材と思想であった。そこで政権交代してきたのだから、実は一党独裁とはやや違う。

それが小選挙区の導入と同時に、イデオロギーの対立は終わり、人気の醸し出しというただ一点で争うようになったのだ。つまりほとんど人気投票の大統領制に移行したと言ってよかろう。知事レベルで人気タレントが続出したのがその結果であり、兆候である。党でも、人気のある人間しか総裁になれなくなった。イデオロギーの対立が終わったのである。大平正芳のような人気はないが、確固たる政治信念がある、という人物が出なくなった。

そうであるから、民主党も同じことである。別にイデオロギーはない。人気があるだけである。小沢一郎は最も強固なイデオロギーを持つが、残念ながら人気がない。ゆえに首相にはなれないし、ならないのである。

しかしどの国を見ても、対立は政治信念であり、二大政党というのは結局は、伝統保守主義か、社会民主主義(あるいは民主社会主義)か、という対立に帰着している。日本で言えば、後者は社民党である。しかし日本ばかりは、同じような集団が単に二つに割れて、何かを、もちろん一時的な人気を競っているだけである。

これは特異な現象であろう。日本特殊説を強固にする事例と言ってもよろしい。

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2009/08/18 (Tue) NHK記者のわかりやすさ

池上彰『わかりやすく<伝える>技術』講談社現代新書、2009.7 読了。

この手の本はどうしても買ってしまう。それなりに類書を読んだから、もうだいたいことでは驚かない。そのことがこの本の感想としては不幸であった。元NHK記者で誰もが知っている人。本当に自分で書いたのかどうかはしらないが。内容は薄かった。

確かにわかりやすい文章ではあるが、類書を徹底的に調べてあるので、NHKならではの特質がないと差異化ができない。それでも11カ所に印をしたが。

まず聞き手にリードという地図を示す(36)。論理的に流れていると接続詞はいらない。接続詞を多用する文は、逆に無理している(62)。簡略の図でもいつもの地図通りに。日本を左、アメリカを右に。これを逆にすると混乱する(69)。

物事の全体像を知っていると、それぞれの価値を評価できて、大胆に切り落とすことも可能(78)。因果関係、時間の流れ、物の流れ、それぞれ違う。レジュメに矢印をつけるときは、この3つを区別するような記号で(103)。

最初で他人を否定的に評価しても、あとで必ずフォローせよ。それがないと単なる悪口で終わる。これが成功すれば笑いと注目を取れる(147)。具体的な話は大事だがそれだけで終わるな。最後に一段上の抽象化をしてまとめを。しかし二段三段とあがって、過度の抽象化はダメ。学者的になってしまう(162)。

誰か通報を、と野次馬に叫んでも無理。自分以外の誰かと感じるから。むしろ、誰かを指名し、あなたが通報を、と特定化することで、責任感を生じさせる(170)。抽象的なキーワードは最初ではなく最後に出して話をまとめる(192)。

新聞は購読せよ。インターネットのニュースサイトでは代替できない。ネットでは自分の好きなネタしかクリックしない。いつのまにか偏りが出てくる。リアルの新聞では、知りたくない記事も目に飛び込んできて、結果的に情報量が増えて視野が広くなる(214)。

リアルの本屋にも行け。探しているジャンルの棚を総覧していると、キーワードからはずれた題名だが、自分の探していた本が見つかる。役に立ちそうだなという嗅覚が磨ける(219)。

接続詞については、ちょっと異論。手練れの文章には確かに人工的な接続詞はいらない。しかしそれができない素人には、まずはあえて接続詞を付けること。新聞や本屋については同意。グーグル検索は、キーワードが完璧な場合のみに意味がある。キーワードすら曖昧な場合は、図書館や本屋のブロック総覧がもっとも効率的だ。新聞も記事の大小が感じ取れる紙面の方がいい。

ただし内容はあまり濃くない。同じことを半分の長さで言えるのではないか。

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2009/08/17 (Mon) GIJoe

G.I.ジョーを見た柿柳です、こんばんは。

典型的なアメリカ映画である。どんぱち、どんぱち。正義と称されるものが最後に勝つ。カツ丼食ってろ。という映画である。

そのような映画は大好きである。とにかくドンパチである。どんどんひゃらら、という映画である。

G.I. Joeとはよく聞く称号だが、いったい何を意味するのだろうか。軍人、といった意味だと漠然と思っていた。ようやくこの機会に氷解。なんとGoverment Issue Joeということである。政府から武器を支給されたジョーたちよ、という具合だ。政府支給品というのがGIの小隊であった。これは知らなかったな。Joeというのは典型的な英語圏の名前だ。

かなりのハイテクを駆使した科学戦。ドンパチばかりであるが、それでもときどき恋愛が挟んである。お約束であろう。今回はかなり単純に白黒、正義と邪悪、という具合に二分しているからなおいっそう微妙になる。この狂った科学者が誰であるか、最後までわからなかったが。

しかしこの結末でいいのだろうか。途中までの結末はこれで完璧なアメリカ映画であると思ったのに、思いの外こんな生活を願っているのだろうか。何よりも巨悪が倒されていないよう気がするし。

異能の騎士たちがいろいろと出てくるのだが、またもや典型的な東洋の描かれ方があった。どうみても忍者である。しかし修行は東京でしたと言いながら、師匠は中国風、しかし言葉は韓国風、そして役者は韓国人であった。忍者そのものの登場である。つまり中国・韓国・日本が融合したような、それが西洋から見た東洋であるという見方であろう。キルビルでも同じようなものだったから、東洋の描かれ方はそのごちゃ混ぜ風味が西洋には実感を持って受け止められているのかもしれない。

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2009/08/16 (Sun) 動機、そして謎

西澤保彦『動機、そして沈黙』中央公論新社、2009.7 読了。

この作家の新作はすべて買っているが、アンテナに引っかかっていなかったせいもあり、見逃していた。本人のブログ(というよりも掲示板)で初めて知って、すぐに仕入れた次第。

中編を含む短編集となっている。最も古いものが1995年というから、ほとんどデビューしたてのころの作品が入っていた。やはり作風がちょっと変わっただろうか。帯には「エロティシズム、フェティシズム、ロジック」とあるから、確かにこの三要素はこの作家をよく示すキーワードであろう。

二人の会話でどんどん妄想が広がっていき、意外な終着点を迎えるという話。ノンシリーズであるが、ファンとしては早く神麻嗣子シリーズの、それも長編を出して欲しいのだが。もう3年ほど止まっている。

ちょっと毒が薄まったようで残念だが、一気に読んでしまう。中でも表題の中編はやはり動機の解明という点で優れている。

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2009/08/15 (Sat) 個人か家父長か

今日もやけ酒の柿柳です、こんんばんっはは、

あはは、タイプもできないよ。。タイまで等里っているわけじゃないですよ。単に合法的なストrんぐアルコールを摂取しているだけですよっよよ、。


さて、日本は個人主義なのか全体主義なのか。最近よくわからないよ。貧困だのニートだの引きこもりだの、こうした現象に対しては、徹底的に個人のせいだよ、あんたの自分のせいだ、という圧力が強いような気がするけど、ひとたび何らかのモラル違反とか法律違反とか条例違反とかイワンの馬鹿とか、その辺になってくると、とたんに全体主義になってくるな。

いや性格に言うと、家父長制だということだろうか。この未熟者をいったいダレが監督しているのか。ということである。

大学生が捕まれば大学のせい、タレントが捕まれば芸能プロダクションのせい、子供が捕まったら親のせい。ああそうかい。そんなにみんな未熟なのかい。

あるときは徹底的に個人のせい、あるときは徹底的に監督者のせい。どっちかはっきりしてくれよ。どっちにしたいんだよ。

ま、どっちのせいとも言えないだろうけど、この場合は監督者らしき者のせいになる、という原則を決めておきたいね。基本的にはすべて個人のせいである。所属事務所が監督せよなんて、ちゃんちゃらおかしい。24時間監視体制なんて、あんたが一番嫌う共産主義体制だろう?

監督すべきは、ある種の未成年だけであろう。

ま、それに何でもかんでも親のせいにするのは止めて欲しいよ。同じような境遇で育ったのに、ぜんぜん道をはずしていない兄弟姉妹がいるんだけど。

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2009/08/14 (Fri) 車社会の末路

帰省中の柿柳です、こんばんは。

寄生虫かもしれない。


さて、大変な渋滞である。車くるま車のオンパレードである。onという前置詞が入っているな。さてさて、1000円割引だのエコカーだの、無料公約だの、車関係ばかりである。

しかしオレは言いたい。オレは主観的には、自分の夢と比べれば貧乏だから、車とは無縁の生活をしている。そんなオレニハこんな政策は関係ない。オレニハには庭鳥がいる。だいたいみんな知ってる??? こんな政策は、実は日本株式会社の番頭であるト○タさんの強い意向でいきなり決まっちゃったんですよ。いろいろ考えたけど、どうなんだ、とマ○ダさんも叫んでいるけど、それもいろいろと恩恵だ。

恩恵の彼方に。

なんちゃって。かじりんさんばりのギャグになってきたな。

さ、そろそろ総選挙が近づいて、またまた息切れしてきたから、そろそろ関心なくなってきたな。車社会の廃止、という公約を挙げる政党に一票を入れようと思う。京都議定書つくったのに、まったく反する政策ばかりじゃないの。アメリカ入っていないと言って非難できないじゃないの。


総選挙まであと17日、あと17日しかないのだ。

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2009/08/13 (Thu) さわやかな麻

高原のさわやかな麻を向かえた柿柳です、こんばんは。

既に誤字が2つもある。


さて、世の中、民族大移動が起こっているが、わたくしの帰省は半年ずらしてあるから、大渋滞に巻き込まれることはない。みんなと同じことやっているようでは、まだまだ甘いな。個性とか何とか言っているくせに、ちょっとでも奇抜な行動に出ようとすると、徹底的にいじめ抜く。これが日本社会の本質である。単に同質的でいたいだけだよね。


この社会には個性もなければ自立もない。自らの判断もない。創造性はあるわけがない。単に情動が存在するのみである。創造に似せようとしても、単なるわがままに終わるだけ。いま流行っていることは、あと5日ぐらいで消えるであろう。5分で消えるものも多い。


そのような社会に別に未練はない。

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2009/08/12 (Wed) 大麻ヒステリー

武田邦彦『大麻ヒステリー:思考停止になる日本人』光文社新書、2009.6 読了。

主張は帯から明らか。大麻は痲薬ではない。法律が犯罪を生み出す。痲薬とはしびれさせるという意味。それに対して麻は植物名。本来はほとんど何の関係もない。

大麻取り締まりはGHQからやってきた。禁酒法にさかのぼる必要あり。最近の学生はよく、「それが何に役に立つか」ときくが、直接の項目だけ覚える仕方では、広い関連性を後で見つけられず、指示待ち人間になる(33)。

大麻課税法として取り締まりされる。自然にとれる大麻を排除し、石油関連を育成しようという意図も(47)。

内閣法制局長の証言。GHQが大麻を取り締まれと命令してきたとき、冗談かと思った(53)。麻は日本の歴史に根付いた植物だからである。

結論の1.大麻が痲薬であることを日本は1度も判断したことがない。結論の2.植物名とそれに含まれる化合物は現在、分離可能。大麻ではなく、カンナビノールの含有率に注目すべき(73)。

アヘンはケシの花からとれ、ヘロインはアヘンから加工される。しかしアヘンが取れないケシもあり、それはヒナゲシなどの園芸用。アヘンという化合物は痲薬として規制されているが、植物のケシは規制されていない(75)。しかしこれと真逆の対応が大麻に当てはまっている。大麻取締法は植物の大麻そのものを取り締まる。

アヘン戦争に反対したイギリス人国会議員。グラッドストーンの演説(90)。

日本人と大麻が切っても切れない歴史を持つ証左は、地名と人名にあり。麻生首相。雨の西麻布。これを出すまでもなく、全国で多くの麻付きの地名あり(111)。

WHOは大麻に健康上の問題がないと結論づけている。科学性を確かめている調査は驚くべきほど少ないが、王立委員会報告書など4つの調査はすべて大麻=無害と結論づけている(126)。

依存性比較の表。ニコチン、ヘロイン、コカイン、アルコール、カフェイン、大麻、この順で小さくなる。他の指標を含めて、依存性、禁断性、耐性で大麻は最低の1、切望感は2,陶酔性は3となっていて非常に低い(139)。

大麻を吸うことが犯罪の入り口になるか。調査は否定している。社会が個人を差別し、後ろ指を指すことで、むしろアウトローとして疎外させることが、痲薬への入り口となりうる(141)。

正しいことは4つの決め方。神が決める宗教。偉人が諭す道徳。相手が希望を述べる倫理。社会が決める法律(156)。

活発に活動して、時々、疫病や戦争で人口を減らすのが北側。活動しないで、仲良くだらりと過ごすのが南側(179)。

具体案。大麻取締法をカンナビレール法と名前を変え、含有率0.3%以下の商業用大麻は規制からはずす。それ以上は今と同じように闇に潜るので、徹底的に取り締まる(186)。次にカンナビレールそのものを痲薬として取り締まるべきか、たばこや酒と同じく年齢で制限するか、議論して決める。過去の報告書でわかるように、カンナビレールには禁断症状もなく、暴力性もない(187)。

規制を撤廃すれば、逆に暴力団の資金源を絶てる。アヘンやヘロインを解禁したとしても、身を滅ぼす人はわずか(199)。

『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』の著者。専門の資源材料工学とは離れた話題だが、常識を徹底的に疑い、科学データに基づいた推論を行うという点は同じ。ただ今回はオリジナルな最新データがないので、少々期待はずれ。しかし大麻の特殊性がよくわかった。

ソクラテスのように悪法もまた法なり、と毒を仰ぐのか。それとも熟議によって、新しい解決方法を生み出すのか。法律違反だから、条例違反だから、ということで思考停止してしまい、メディア(マス+ネット)によって罪悪が助長されるが、本当にその根本は根拠があるのかを問うことになる。

大麻は議論のための格好の材料である。

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2009/08/10 (Mon) デジカメの逆襲

石鹸交代を確約した柿柳です、こんばんは。

石鹸がそろそろ尽きているので、今度はもっと良い石鹸にしよう、という公約である。まこと清潔の恨みは怖い。

家電量販店をぶらついて、デジタルカメラのコーナーを見ていた。手持ちのがあまりにも古くなってしまったので、そろそろ買い換えるかという気になったからだ。何しろメインのデジカメは2000年度付近に買ったものだし、サブのは2005年に買ったものだ。研究上の必要もあって、デジカメは必須にもかかわらず、さほど金をかけていなかった。

というのはメインのがあまりにも完成された機種なので、それを上回るものがないからである。何しろスリムでスリム。これほど薄くていいのか、という具合。しかし時代は重厚長大になってしまって、いまのどのデジカメを見ても、ごてごてとしたボディのメタボリックな輝きとなっている。もっと薄くて軽いのを作ってくれよ。

という具合にカシオの新作を中心に見ていたが、結局買う気にならなかった。というわけで、何も買わずに店をあとにした。

新月の夜であった。

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2009/08/06 (Thu) パンクな自転車

自転車がパンクした柿柳です、こんばんは。

今日は良いことがありそうだ。さて、なぜ柿柳が自動車通勤を止めて、自転車通勤になったか、正しいものを次の選択肢から選べ。

(1)エコドライブ法が勤務大学で施行され、自転車通学者には補助金が出るようになった。
(2)健康増進法が施行され、自転車通学者には国から礼状が出るようになった。
(3)メタボリック・シンドローム法が施行され、メタボ該当者には給料カットが言い渡されるようになった。
(4)一緒に通学してくれるアスカ似の美少女が出現した。
(5)この中に解答はない。

さ、正解はすべてである。なおこの話はフィクションである。


さてパンクした場所は自転車屋の斜め横であった。これはおかしい。どうも誘導された気がする。別の自転車屋で30円払って自働空気圧縮機によって、タイヤをぱんぱんにしておいたのに、それが裏目に出た。陰謀である。完全にダメになっていて、タイヤを交換した。ついでにブレーキも直した。すべて4500円かかった。

わたくしはけちであるから。8900円の激安どうでもいい自転車を買っていたのに、その半額以上の修理費がかかるとは。情けなさで一杯である。その場で捨ててもよかったのだが、モッタイナイという言葉が国連指定になっていたので、さすがに破棄できず。

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2009/08/05 (Wed) アイドルたちの末路

マンモスかなピーの柿柳です、こんばんは。

芸能界畑で、たてつづけにスキャンダルがあった。言うまでもなく、かつて清純派と呼ばれた女優・歌手の夫が起こした不祥事である。わたくしは別にどちらの女性の熱烈なファンではなかったが、それなりに気になる存在であったのは事実だ。

矢田くんである。宮部みゆきの『クロスファイヤー』に主演していた、という事実がひきたつ。この小説はもっとも好きな部類に入るので、当然にその映画化には力を入れて見るということになる。若き長沢まさみが出ていたことでも有名。その後、リメイクの『白い巨塔』の役は良かった。もちろんわたくしは古い人間であるから、旧作を非常にかっているわけだが、この新作でも矢田くんの東教授の娘役は非常に良かったと認めざるを得ない。

それがあれよあれよの転落である。やはり女性は危険な男に惹かれる先天的な母性本能を持っているのだろうか。だから危険ではないわたくしにはあまりお鉢が回ってこないのだろうか。そうか、危険な男になればいいのか。

とここで沢田研二の「危険なふたり」がリフレインしてしまうほどの古い人間の柿柳なのであった。ま、別荘にいる若い世代の運営者はこの歌を知らないと思うけど。

そしてのりビーである。かつてアイドルであった。マンモス売れピーとか言っていたときは別に何も感じなかったが、むしろ正統派女優として脱皮してからは、なかなか存在感のある女優として変換できたなと思っていた。1つのイメージが染みついてしまうと、そこからの脱皮は難しいのである。

しかしその彼女がどんな男と結婚しているかまでは、ほとんど知らなかった。プロサーファーだそうだ。いや別にその職業でも良いのだろうが、どこでどのように知り合ったのだろうか。そして釣り合いがとれていたのだろうか。

のりピー君は失踪中だそうだ。このブログを見ていたら、ぜひ姿を現して欲しい。伴侶であった人がどうであれ、あなたはあなたであると。

それにしても薬物関係のスキャンダルが多くなったものである。新書で大麻についてもの申す、というものがあったので、なかなか反常識的にはおもしろく、少し立ち読みしていたところであった。

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2009/08/04 (Tue) ホラーのポスター

釣りが趣味の柿柳です、こんばんは。

幸福増進党という新しい政党ができたらしいが、たいへんな勢いでポスターが貼られている。先日、とある田舎に出没したところ、田んぼの真ん中にかかしのように貼ってあった。そしてここでもこれでもか、という具合に連判で貼ってある。既製政党はせいぜい1枚しか貼らないのだが、ここは7枚連続で同じポスターを貼っていた。

たいへんな資金力である。どこから出てくるのだろう、この金。いくら使っているのだろう、この金。もちろん宗教法人からじゃろうな。たいへんな勢いでお伏せする人も多いようだから、このぐらいの資金ではまいらないのだろう。たいへん無税な金でうはうはなんだろうな。オレにもくれ。

こちらがまいっておる。同じやや不気味な女性党首がドアップになっていて、売ちてし病まん、と標語を唱えているのだ。これは怖い。夏の夜ぐらい怖い。

怖いから帰って寝よう。

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2009/08/03 (Mon) 残虐な嵐

まあ、管理と運営、日本語のニュアンスがかなり違うのは認めよう、と寛大な気持ちになった柿柳です、こんばんは。

トム・ロブ・スミス『チャイルド44』新潮文庫、2008.9 読了。

めったに海外ミステリは読まない。名前と地名が覚えられず、感情移入できないからである。しかし珍しく買ってみた。「このミステリがすごい 2009年度 第1位」という帯が光っていたからである。

スターリン時代のロシア帝国。そこで少年少女が次々と残虐な手法で殺される。そこで立ち上がったヒーローが国家保安局の敏腕捜査官であった・・・・

などとあらすじを書くと身も蓋もない。今までは拷問し無実の罪を有罪に転嫁する装置であった捜査官が、いまや国家反逆者として追われる立場に。その中で残虐な犯人を執念で追いかける。その末に見えた曙光の中で浮かび上がった驚愕の真犯人とは・・・・

なんか書いていて空しくなってきた。まあ、確かに筆致は確か。プロットもまあよいだろう。しかし何にしろあまり勧める気にならないなあ。知りたいのはむしろ、地上の楽園を希求していた願望が一定の形になっていたとき、なぜいきなり弾圧の地獄と化していくのか、という物語以前の話。これをもっと真摯に解き明かしてくれる作品はないのだろうか。

理想を追求しすぎると、必ず弾圧が始まる。ロベスピエールの言うとおりである。

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2009/08/01 (Sat) 忍びの日々

運営か管理か、それが問題だと思った柿柳です、こんばんは。

オレもしつこいな。

しかし、運営も管理も英語にすれば、どちらもmanegementなのである。あはは。

むかし岡島二人のミステリ小説にあったな、『眠れる夜の殺人』だったかな。実は被害者として同一の仲間だと思っていたら、実はその一段上のカテゴリにいた、という話。被害者の動向を探るためのスパイなのであったが、非常にプロットがうまくできていた。

ふふふ、管理人、もとい、運営人でありながら、参加者に紛れるとは、まことに忍者のような神隠しであろう。さすがの古参の百戦錬磨の柿柳も見破れなかったぞよ。近こうよれ、褒美を取らすぞ。ま、これもわたくしを騙す陰謀だとまだ信じておるが。

とはいえ、わたくしも内緒であるが、別ハンドルで、密かにテキスト庵界隈に紛れているのである。実はあっと驚く別人格であったりする。あ、この雲隠れもログがわかってしまう運営人さんには無力であるが。

というわけで、抜忍の日も近い。ちょうどカムイ外伝も公開されることだし。

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