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2010/11/30 (Tue) 龍馬という幻想

またもやパスワードやIDを忘れた柿柳です、こんばんは。

最近は本業や副業で忙しいんでね、つまんないブログなんか、書く暇ないのよ。ま、何が本業で何が副業か、よくわかってないけど。


さて雑感だけど、坂本龍馬の大河ドラマが終わったらしいね。ついに一度も見る機会もなかったけど。もともとその時間にテレビの前にいる、ということはないので、どんなドラマでも通して見ることはないけど。ま、別に興味もないから、テレビの前にいたとしても見ることはないけど。

それにしても興味があるのは、どうしてそこまでみんな坂本龍馬が好きなのか、ということ。このテキスト庵でも話題にする人がかなり多くて、そのこと自体には非常に興味があるね。

時代は革命家を求めているのか(笑い)。
君は明治維新に憧れているのか(笑い)。
もう1度武士道の世界に戻りたいのか(笑い)。

ま、司馬遼太郎症候群とでも名付ける現象だろうけど、そんな幻想を捨てて、別の幻想を抱いた方がいいですよ。大きなお世話だけど。

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2010/11/04 (Thu) サッカーとミステリ

ジュビロ優勝に感激した柿柳です、こんばんは。


オレは何を隠そう、静岡出身なんだよね。ウソだけど。ジュビロの黄金期を知る者としては、久しぶりのナビスコ杯制覇という栄冠に、なぜか涙が出てくるんだよね。ウソだけど。

いやあ、この試合はなかなか良かったね。久しぶりに良いサッカーのゲームであった。5-3ということ、延長戦ということ、PKやFKが焦点だったこと、勝利寸前で逃げてしまったこと。スポーツの醍醐味を感じさせてくれる試合だった。

この文化の日は昔の体育の日と並んで特異日であるから、晴れることは必然。しかも良い試合が多かったね。早慶戦も日本シリーズもラグビーもバレーも、ダイジェストでちらっと観ただけだけれども、それぞれ興奮を隠せない試合となった。もともとどのチームもオレには関係ないけど。むしろスポーツというのは特定の集団を崇めない方が、よりよく楽しめる。特定の集団への信仰は、ただただエゴイズムになるだけ。その意味で、どんなスポーツでも楽しめる環境にありたいね。


***
閑話休題。

麻耶雄嵩『隻眼の少女』文藝春秋 2010.9 読了。

『貴族探偵』が数ヶ月前に出ていたから、奇跡的な連続出版。それほど寡作な作者なのである。そして噂に違わない完成度。ああ本格ミステリ愛好で良かった、という瞬間である。


隻眼の少女である。つまり片目である。18歳の美少女探偵である。ツンデレである。情けない大学生が振り回される。・・・これだけで大興奮ではないか。そして閉ざされた因習的な村で、首切りの連続殺人。美少女探偵が立ち上がり、快刀乱麻の推理合戦で、ついに巧緻な犯人を追い詰め、勝利する。。。。



なんて話のワケないだろ。恐れ多くも麻耶雄嵩だぞ。そんな単純な話のわけがない。


そして大どんでん返しの結末が待っていた。第一部は1985年。第二部は2003年。この構成こそ、すべての謎を解く鍵がある。前期クイーン問題、後期クイーン問題、それぞれを詰め込んだ名探偵論となる。すなわち、前者においては論理の可能性を追求した極限推理、後者においては名探偵の存在そのものを俎上に載せたメタ構成。


少々の難をあえて言うとすれば、推理の範囲と経緯が地味ということであろう。過去の本格作品とは違い、大トリックも奇妙な見立ても、やや欠ける。この部分は端正な推理の積み上げである。もう1つは登場人物がやや多すぎて、その割には類型化されていなくて、物語を追うのがやや退屈になるということ。

しかしその瑕疵を破るテーマ設定である。そして犯人像である。これは最高傑作とは言えないまでも、傑作と呼べるだろう。本年度本格ミステリ第一位の候補になるだろう。黄金本格には確実に選ばれる。

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2010/11/02 (Tue) SP岡田

SPを観てきた柿柳です、こんばんは。


わたくしは断然、映画館で映画を観る派閥に入っているので、映画館で映画を観るのである。そして今日は映画の日なのであった。いつもは深夜割引で観るのだが、今日はさらに割引なのであった。

本当は「七瀬ふたたび」を観たかったのだが、どうも上映終了したらしい。そんなに話題作じゃないからかな。胴元が売る気ないんだろうね。

というわけで、フジテレビの戦略に乗って、SPという物語を見た。これは初物である。テレビドラマは見ないから、だいたいは映画で観る。もしそれがよかったら、テレビドラマもDVDで観てみる、という具合。トリックとか、青島君とか、ガリレオとか、そのパターン。

というわけで、原作は漫画らしくちょろっと眺めたことはあるが、何も予備知識なし。ただテレビで宣伝をやっていたのに踊らされたわけだ。

仕方がないので、キャー岡田くう~~~~ん、と叫んでみた。

どうもこの人がV6だかV7の岡田君というらしい。人気があるらしい。任期制か? どうやらジャニーズ帝国に属しているらしいから、宣伝しないと怒られるらしい。いろいろと太鼓持ちしないとダメらしい。


物語は途中から始まっている。そりゃ当然だ、映画特別版だし、通常のストーリーはテレビでやっているのだし。しかしそれらをまったく知らないわたくしにとっては、なにやらついて行くのが大変。え、この岡田君、エスパーなの? 危険を事前に察知できるという能力があるのか? それにしては中途半端な能力のようだが。

さほど制作費がかかっていないようで、まあテレビ特別版のようなもの。陰謀話があるということだが、具体的にはさっぱり。要人を襲撃したいのか、SPを殉職させたいのか、それからどうなるのか、さっぱり見えない。ただ暗殺者たちが特定の国々を指しているようで、これは大きな意味での国策映画だなと思った次第。その意味で、時代の雰囲気やいい加減さによく合致している。その割には岡田君がシリアスすぎる。

一番おもしろかったのは、堤君のセリフ。残念だ、実に残念だ。これって『容疑者Xの献身』そのままじゃないか。これにはびっくり。雰囲気も同一。

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