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2010/12/03 (Fri) ヤマトよ永遠に

龍馬にもマラソンにも猫にも関心がない柿柳です、こんばんは。

ついでに最近はテキスト庵にも関心がありません。もっともオレは人生にも人間にも関心がないけど。感心しないね。歓心を買いたいかい。


さて「宇宙戦艦ヤマト 実写版」が公開されたので、押っ取り刀で駆けつけた。どんな刀だろう。映画を楽しむコツは、期待値を最小にしておくことである。これは人間関係にも言えることだが。つまり何も期待しないのである。すると、その最低限期待値を少しでも裏切ってくれると、とてつもなく幸せな気分になる。しわとしわを合わせて、しわ合わせ。

さて、アラフィフの柿柳であるから、もちろんその青春時代はアニメ版ヤマトに捧げた。人生のすべてはヤマトに習った、と言っても過言である。オレにはガンダムよりもエヴァよりも、何よりもヤマトであった。しかしそれは1980年代初頭に終わってしまう。続編が次々作られる中で、こんなことでいいのか大和民族よ、という暗澹たる気持ちになっていくのであった。そしてご都合主義の水没編だか復活編だか。

というようなグダグダした気持ちは否めなかった。まだ見に行っていない多くの同胞諸君もそうであろう。


しかし、なのである。この映画は予想以上に良かったのである。良い意味で大きく裏切られた。

まず監督の力を侮っていた。Always三丁目の人なのである。この人、完全なヤマト世代なのであった。昭和30年代を撮っているから、もっと年寄りだと思っていた。つまり想像の力でAlwaysを描いていたのであった。出演者誰もが絶賛する監督なのである。その監督がSFXにも挑戦する。確かにスターウォーズとエイリアンが入っている。

次に演技者なのであった。え、キムタクですか。と危惧していたのであった。しかしそれは侮りであった。最も古代進にふさわしい漢なのであった。そしていちいちキャストがはまっている。原作よりも圧倒的に女性が増えているが(何しろ相原君や佐渡先生が女なのだ)、中でも驚愕は森雪。永遠のアイドルをどのように誰が演じるのか。もちろん大いなる危惧があった。

しかしそれは払拭された。黒木メイサというあまり知らない人物であったが、そして戦闘機乗りとして描かれる強い女に変身しているが、最も森雪らしい、と言えるだろう。真田さんも良い、沖田艦長も、長官も、南部も、加藤も、山本も。島だけにはちょっと最初に違和感があったが、徐々に慣れてきた。

そして最大の誤解はストーリーであった。CMが流れ始めてから、あああの話のリメイクかと思っていたのだが、いやところがどっこいであった。こうなるとは予想しなかった。見ていない人に最大のヒントをあげると、空間騎兵隊が出てくるのである。これだけで勘がよいアラフィーはわかってしまうだろう。

アナライザーも見所であるし、スターシアの声が上田みゆきというのも嬉しい。テレサに声でもあるのだ。

夜遅く行った劇場であって、客はほとんどアラフォーかアラフィーであった。若い人はいない。原作を見ていない人がどう感じるはわからないが、ヤマト世代の人は確実に行くべきであろう。自分の若かりし頃が必ず思い出させてくれる映画である。オリジナルへの憧憬もあり尊敬もあり、しかもそれだけに終わらず革新もある。迫力ある主砲の音を聞きたい人は、いますぐ劇場に駆けつけるべきである。

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