バーレーン 0-1 日本。
WBCの熱狂ぶりとは比べるべくもないが、それでも6万人近くの観客が埼玉スタジアムに集まった。もちろん快勝とまでもいかないし、スリリングな展開というわけでもなかったから、劇的な勝利ということではない。しかしそれにもかかわらず、この勝ち点3は非常に大きい。日本サッカーが積み上げてきたものの集大成なのだ。そしてさほど圧勝できないのが、日本の現状なのである。
バーレーンの守備は予想以上に堅く、何度も足をすくわれた。しかしこちらも守備は上々。そう簡単には点を与えない。何度もゴール前に迫り、ファウルを取ったことが、最後にはこんな形で点を与えられた。それを含めて実力である。解説者が言うように、闇雲にシュートを狙っても無理である。
野球と比べてサッカーは、人気の面から不利な条件を抱えている。まず連戦ができないのだ。3連戦が当然であるような野球は、毎日毎日、観客が多く入る。そして世界一が近いということだ。野球が普及している国は10にも満たないから、その中で世界一を決めるにしても、ハードルは低い。今までは大リーグ様々であったが、その実力は如実に近づいているのは既に証明されていた。それに対して、サッカーでは200以上の国が参加し、それぞれに圧倒的な実力をもつ30ほどの国がある。日本はようやくその末席を汚す機会が与えられたということに過ぎない。その中で世界一になるには、多くの時間が必要だ。
今日のMVPは誰だろうか。画面上からは遠藤の活躍がよくわからないので、むしろ大久保ではないだろうか。FWが3人もいるこの布陣は、実は日本人に一番あっているのかもしれない。大型のFWを排除するシステムというのが岡田ジャパンの特徴であろう。
これであと1勝でW杯となった。少々ハードルが低すぎると思うのだが、それはアジアの潜在購買力ということで、仕方ない。しびれるのような闘いは、本戦にとっておこう。
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