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2009/03/30 (Mon) 夜長の本

人生に飽きてきた柿柳です、こんばんは。

また某所でタレント知事が発覚。世も末だね。結局、ぼんやりと知名度がある御仁しか当選できないところが、この地球上の生物の愚かさを体現しているというもの。大統領制になったら、さらに怖いことになるねえ。いまのうちに民主制を廃止して、貴族制もしくは官僚制を復活させるしかないね、と嘯いている連中にやや賛成したくなるよ。ま、日本の政治も前からも後からも絶望的だな。

梶尾真治『精霊探偵』新潮社 2005 読了。確かミステリベスト10に入ってたと思った作品であるから、わざわざ買ってみた。どうやら『黄泉がえり』という映画の原作者らしい。精霊とかSFとか、超常現象が得意らしい。それは読むうちに十分にわかったが、問題はそこにミステリ的要素があるかである。それを期待して読み進めていったが、最後までどんでん返しはなかった。それを期待してはいけなかったということだろう。

佐々木謙『夜にその名を呼べば』早川書房文庫 2008 読了。警察小説が売れたものだから、16年前の作品を引っ張り出してきて、新装の文庫に仕立てたということ。解説者がまず本作はさておき、近年の活躍を敷衍しておこう、などと書いているものだから、本作はたいしたことがないのかと予想してしまう。その予想は当たった。唯一の収穫はココム違反という過去の亡霊を再び認識することができたことである。それほど時代の雰囲気は変わってしまった。本作が下敷きにしている東芝機械事件を思い出した。冷戦および巨大赤字という背景である。最後まで犯人がよくわからなかったが、わかってみると、そんな馬鹿なということであった。

2作とも特に読む必要はない。

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