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2010/02/18 (Thu) 擬態の進化

服装どころか精神も乱れている柿柳です、こんばんは。

みんな品行方正だねえ。よっぽど自分に自信があるんだねえ。オレは精神の乱れに自信があるけど。ああ、精神汚染が。。。あんたバカぁ? に、逃げちゃだめだ。

深水黎一郎『五声のリチェルカーレ』創元推理文庫、2010.1 読了。

文庫書き下ろし。この作者はいま最も脂ののった本格推理作家。大学教員であろう。慶應義塾大学文学部卒業、ブルゴーニュ大学修士号、パリ大学DEA。DEAって何だか知らない。2007年に『君が犯人だ』で彗星のごとくデビュー、メフィスト賞をかっさらう。このデビュー作はむしろ技巧的であり、あまり感心しない層も存在した。

しかし1年後に『エコールド・パリ殺人事件』を発表。さらに『トスカの接吻』を立て続けに発表。そして今年度は『シャガールの黙示』という副題の本格推理小説を発表。2年連続して『本格ミステリー・ワールド』の黄金本格に認定される。これに認定されるのは並大抵のことではない。大衆的な別のランキングではあまり上位に入っていないが、むしろマニア受けするかもしれない。

その衒学的文体のせいであろうか。

しかしこの小説は違う。少年犯罪を扱っているので、徹頭徹尾、非常にわかりやすい文体である。いやむしろこちらの正確な日本語を紡げるという基本が基本としてあるのだ。まさに擬態である。そして本書のテーマは擬態である。少年が何か重大な犯罪を犯したらしい。だんだんとそれが明らかになってくる。昆虫好きの普通のいじめられ少年。その純粋なまでの不器用さが徐々に明らかになってくる。

擬態に失敗したら死がある。

五声のリチュルカーレとは何を暗示するのであろうか。本書も技巧的であるが、擬態として隠されているので、何が謎なのかがわからない、という点に最大の謎がある。

もう1つ、短編として収録された『シンリガクの実験』も楽しい。小学生による人心把握。他人を操ることの快感と絶望。小学生の真理がおく表されている。こちらもお勧めである。

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