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2011/02/12 (Sat) 蜥蜴と粘膜と

減税先行の柿柳です、こんばんは。意味不明だけど。


飴村 行『粘膜兄弟』 角川ホラー文庫、2010.5 読了。

粘膜シリーズの第3弾。第2弾であった『粘膜蜥蜴』はなんと、日本推理作家協会・長編賞を受賞した問題作。この第3弾も発売されていたので、さっそく買ってみた。

ま、この手の小説が好きな輩にはろくな奴がいない。まず俺がそうだけど。

昔のエロ・グロ・ナンセンスがすべて揃った好作品。とにかく設定が楽しい。このシリーズに共通するのは、坊ちゃんとそれを支える下僕おじさんの存在。そこに蜥蜴人間やらエロい女やらやくざやらが絡まってくる。言い忘れたが、設定は楽しい軍国時代パラレルワードの日本。ナムールという東南アジア某国も必須の存在。

今回は、ヘモやんとフグリ豚の存在が楽しい。かけあい漫才であろう。

そして当然ながら戦場のおける理不尽の連続がある。拷問がある。殺人がある。

つまり人間の普遍性が描かれているということだ。この第3弾は珍しいことに、純愛と因果応報も描かれている。インパクトとしては第1弾や第2弾の方が強いが、物語性はこちらの方が上かもしれない。

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