減税先行の柿柳です、こんばんは。意味不明だけど。
飴村 行『粘膜兄弟』 角川ホラー文庫、2010.5 読了。
粘膜シリーズの第3弾。第2弾であった『粘膜蜥蜴』はなんと、日本推理作家協会・長編賞を受賞した問題作。この第3弾も発売されていたので、さっそく買ってみた。
ま、この手の小説が好きな輩にはろくな奴がいない。まず俺がそうだけど。
昔のエロ・グロ・ナンセンスがすべて揃った好作品。とにかく設定が楽しい。このシリーズに共通するのは、坊ちゃんとそれを支える下僕おじさんの存在。そこに蜥蜴人間やらエロい女やらやくざやらが絡まってくる。言い忘れたが、設定は楽しい軍国時代パラレルワードの日本。ナムールという東南アジア某国も必須の存在。
今回は、ヘモやんとフグリ豚の存在が楽しい。かけあい漫才であろう。
そして当然ながら戦場のおける理不尽の連続がある。拷問がある。殺人がある。
つまり人間の普遍性が描かれているということだ。この第3弾は珍しいことに、純愛と因果応報も描かれている。インパクトとしては第1弾や第2弾の方が強いが、物語性はこちらの方が上かもしれない。
雑感 | trackback(0) | comment(0) |
comment
trackback
trackback_url
http://profky.blog73.fc2.com/tb.php/247-1d28aa52
| TOP |