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2011/02/18 (Fri) 巣鴨プリズン

今日も脳天気な柿柳です、こんばんは。

今日はいきなり雷も鳴って、春雷の春雪であった。大変だな。

柳広司『トーキョー・プリンズン』角川文庫、2009.1 読了。

改めて太平洋戦争が俎上にあがる。しかも外国人の目を通してという創作のもと、である。巷の東京裁判陰謀説とは一線を画し、あくまでニュージーランドから来た闖入の探偵の目を通じた日常の戦争犯罪を明らかにしつつある。もちろんそこには大きな探偵小説的謎がある。

巣鴨刑務所に収容されている頭脳明晰な囚人。しかし記憶喪失であり、捕虜虐待という自分の犯罪を認識できない。囚人の集まりという衆人環視のもと、あり得ない毒殺事件が発生する。それを囚人であるところの戦犯と、部外者のニュージーランド人探偵がタッグを組んで解こうという謎。

そこに主人公の親友とその許嫁である妹が登場する。時代はまさに昭和22年。

探偵小説という単なる娯楽作品にもかかわらず、多くのことを考えさせてくれる。非常に読みやすい文体である。

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