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2011/03/19 (Sat) 空中ブランコ

『空中ブランコ』を読んだ柿柳です、こんばんは。

これが本物の直木賞受賞作である。5つの短編集。同じように味わい深い。いずれも執着の恐怖がだんだんと緩和されていく人間喜劇を扱う。

表題作は、人間不信になったサーカス団員。むかしサーカス一団は大家族であった。それが今はサラリーマン社会になっている。それについていけない昔気質の団員。花形の空中ブランコで何度も失敗してしまう。その治療に応じる伊良部医師。なんと空中ブランコをやらせてくれと頼むのだ。豹をじっと眺めるばかりのマユミ看護婦。

「ハリネズミ」は尖端恐怖症のやくざ。三流とはいえ私立大学卒業なので、若くして幹部候補生となったのは良いが、その威勢もなぜかナイフが怖い。このままではやくざをやっていけない。。。いくつかの難関を突破する。やはり突っ張って生きてきたのか。その拘りを悟ってしまったら、つきものが落ちるように氷解する。

「義父のヅラ」。玉の輿の乗った勤務医。このまま医学部教授の道も夢ではない。しかしどうしても義父である学部長のヅラが気になって仕方ない。そのヅラを暴いてみたい。このような衝動を相談するために、同級生の伊良部へ。回答は、突撃せよ。本当はいたずらっ子の主人公がその抑圧を解くときがきた。

「ホットコーナー」。一流プロ野球選手のスランプ。まっすぐに投げられないのだ。同じポジションの大型ルーキーが気になって仕方ない。最後は無心に球を追いかける情熱が必要。

「女流作家」。本当は文学的な作品を書きたいが、売れない。時流に乗った軽い文体、マンネリの展開を得意とするベストセラー作家。しかしだんだん主人公が増えて、この名前や状況を一度使ったかどうか、どうしても気になってしまう話。この最後に、感動する無愛想肉感看護婦マユミの素直な心情が吐露される。

いずれも楽しい短編。第一弾から順々に読んでいくべきだろう。

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