阪急電車に乗ってみた柿柳です、こんばんは。
あっと、訂正するぜよ。『阪急電車』という映画を見てみただけぜよ。ぜよ、って何だぜよ。
阪急というとブレーブス、ということしか思い浮かばない。タカラ図化、いや宝塚も関係しているのだろうか。この辺はよくわからない。というわけで、阪急電車が何を指すのか、よくわからない。今回の映画はその中でもローカル線のような支線だったようで、これまた何を指すのか、よくわからない。
しかし土地についてはよく分からない方が良いのだ。それと映画は関係ないのだ。
有川浩、という男の作家が作者である。もちろんウソで、女の作家である。名前をサッカクしてしまったではないか。性別誤認トリックと言うべきだろうか。
この人の本は既に『図書館戦争』やらで読んだことはあった。そして最新作?だかの『県庁 おもてなし課』も読んでおいた。この人、関西出身じゃないじゃ~ん。じゃ~ん、なんて今時、横浜でも言うのか。じゃ~ん。高知主神である。そして高知の話であった。
さて、阪急列車である。これは小さな女の物語である。決して小さな女ではない。小さな物語である。日常から2メートルほどの物語である。そして男の話は大きなホラ話である。SP革命編がそうであった。なにやら地に着いていない、理想ばかりの大がかりなプロット。これが男の典型だ。
それに対して、この原作は徹頭徹尾、女しか出てこない。幼稚園児、小学生、高校生、大学生、30過ぎたOL、40過ぎた専業主婦、そして孫娘を叱咤するおばあさん。それぞれの女の意地が炸裂し、電車の中で交錯する話である。
犬を飼いたい孫娘。いじめにあった小学生。馬鹿な社会人カレシを持つ高校生。DVの情けない男がカレの女子大生。オタクとウイウイシサの女子大生。後輩を寝取られたOL。厚顔ばあさんにつきあいたくないOL。そして嫁と疎遠なおばあさん。
中でもおもしろかったのはウイウイシイ、田舎もんの女子大生である。よくもまあ、こんな田舎くさい女を捜してきたもんだ。みんなモデル顔、つけまつげバクバク顔、なのに、この人だけ高校生が頑張って大学に行っているような風情。とにかく顔がでかいのだ。それが他の女優と違うのだ。
他の話もおもしろい。わずか15分の片道で交錯する人生模様。男に振り回されていた人生をあっさりやめて、しなやかにしたたかに生きる女群。そうした小さな話の物語である。
少し気になったこと。この関西弁は本物なのだろうか。関西弁は真似しても習得できない言語である。それよりは生粋の神戸人、大阪人をキャストにすべきだろう。
この映画は原作を同じように、おもしろい。涙が出ること請け合いである。
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No title
阪急電車は、学生時代に愛用していました。
メイン路線は梅田~三宮を繋ぐ神戸線で、確かに宝塚線は割とローカルな線です。
えのダーク臙脂みたいな色が懐かしいです。
2011/06/17 23:52 | 駅員@地獄三丁目駅 [ 編集 ]
Re: No title
> 阪急電車は、学生時代に愛用していました。
> メイン路線は梅田~三宮を繋ぐ神戸線で、確かに宝塚線は割とローカルな線です。
> えのダーク臙脂みたいな色が懐かしいです。
なるほど、阪急電車もいろいろあるのですね。コメントありがとうございます。
2011/06/20 14:29 | profky [ 編集 ]
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