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2011/06/20 (Mon) 霞ヶ関のドブネズミ

今日もあっほら、よいよい、飲んだくれて酒の飲まれて、女と泪の柿柳です、こんばんは。

久保田祟『官僚に学ぶ仕事術』マイコミ新書、2011.5 読了。


内閣府に勤める役人の新書。マイコミ新書って何よ、と思っていたら、毎日コミュニケーションだそうだ。求人広告?で有名。その割にには新聞社の悪口も書いてあった。1976年生まれで、京都大学人間科学部そつ。この学部って何だろう。よくわからない。それでも法律職で受かっているから、試験には強い。

さて官僚の生態は、柿澤弘治『霞ヶ関3丁目の大蔵官僚は、メガネをかけたドブネズミといわれる挫折感に悩む凄いエリートたちから』で赤裸々となっているから、それほど新しい情報があるわけではない。相変わらずの残業残業これ残業。国会運営の待機がすべての元兇。こんな周知の情報なのだが、実は知っている人もごく少ない。事務次官と事務官の違いもわからない人が大半だそうだ。あっそ。

ニート関係のNPOにも関連し、また若手霞ヶ関改革の会も入っているらしい。

第1章の「霞ヶ関で求められる仕事術」が反面教師。いかにつまらない省間交渉が官僚を疲弊させるか、そして国家議員の法律作成能力の無能さがあからさまとなる。まあこの辺も旧知の情報。昔から変わっていない。割合におもしろかったのは、その後の心身術、英語術、読書術、プライベート術といったところ。この辺は新しい官僚を予感させる。

若い官僚は既に天下りの絶望があるので、それ以外の活路を求めているのだ。中でもイギリスにMBAを取りに行った話はおもしろい。各国から集まった同級生がいかにすばらしいか、そこから新しい生活が見えてくる。つまり積極性、肯定感、私的楽しみ、というところだろうか。すべて日本に欠けたスタイルである。

国会答弁作成のプロセスは、質問されてからではなく、その前から始まっている(25)。メールは件名が大事。時にはファックスを使え(72)。自分から情報を発信することは、面倒さを除けば良いことだらけ。実は情報が集まってくる(80)。

英語のプレゼンは1行6字で1スライド6行まで。ただし最後はスライドではなく、自分自身がプレゼン対象(93)。全国の20-30代のビジネス人は年に3.1冊のビジネス書を読む。4冊読めば平均以上だ(104)。テレビや新聞を見るな。ネガティブな情報ばかり。偏った情報ばかり。気が滅入る(116)。

外国人との意思疎通は、英語の発音というよりも、相手の名前を覚えること、会ったらニッコリ笑うこと、の方が重要(123)。英語での質問力は、語学の問題というよりも、問題意識の差にある。興味ある論題を間髪入れず質問(157)。

課外活動で気をつけること。本業での成果を人並み以上に出しておくこと(181)。日本病=日本や自分の欠点ばかりを探す負の心理的傾向(185)。

努力少なく節約できる部分は固定費=家賃、保険、車。節約の実り少ない部分=食費や光熱費(198)。他人を説得して変えるのは無理。変わったように見えても、実はその人々が自発的に変わっただけ。自分の外部は変えられないと悟れ。それよりは自分の思考や感情こそが変えられる、制御できる(205)。

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