ブラウン『天使と悪魔』角川文庫 2006.6 読了。
やはり原作は丁寧に作られている。とは言っても、結局、次の道しるべを示す根拠はどちらでも薄弱だと思うのだが。映画とはけっこう筋が違っていて、どちらも一長一短。特に映画では、真犯人をミスリーディングさせる部分がうまかった。そして最後の大団円もそちらの方がいいのではないか。
逆に小説では、イルミナティの紋章がはっきりわかってうれしい。たとえばfireとかearthとかwaterとかairとか、これを装飾文字にすると、みごとに裏から見ても表から見ても、同じ綴りに見えるのである。ポイントはrであろう。このような地球のみなもとになりそうな元素に、このような装飾ができるということ自体が驚きである。詳しくは本書を見て欲しい。
前の教皇と侍従との因縁は、小説の方がはっきりしていてしかも衝撃的であった。なるほどという納得の因縁になる。映画ではかなり改変されているが、どちらも見ると相乗効果でおもしろいだろう。
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