優柔不断な柿柳です、こんばんは。
最近、大学生の犯罪が多いな・・・とお嘆きの貴兄に。
ちなみにこのフレーズは「最近の酒は甘いとお嘆きの貴兄に辛口のキクマサを贈ります」というれっきとした日本酒のCMなのであった。若い人はその事実を知らないであろうから、ここで明言しておく。というよりも、わたくしのふざけた文章は、だいたいにおいて「本歌取り」であったり、パロディであったりすることが多いのだが、オリジナルを知っていないと、単なるバカァ? というような扱いをうける。オリジナルを明示することは野暮なのだが、生活防衛のためにはやむを得ない。
というわけで大学生の犯罪である。ここで社会科学者がとる態度は決まっている。
はたして大学生の犯罪が増えたのか、という事実認定にまずかえる。非大学生の犯罪はどうなのよ、という発想をするだけで大丈夫。そして定点ではなく、時系列の比較を施せばなおよし。つまり過去の犯罪の絶対人数と比率を洗うのである。もちろん大学進学率も調べておく。
このような土壌が揃ってから、初めて多いなとか少ないなとか、客観的な事実認定がクリアできるのである。これがまさに第一段階。それを経てから、なぜそうなのか、いかに解決するのか、という分析と提言が出てくる。たとえ少なくても、報道される回数が多ければ、発生が多いように錯覚する。
ほとんどの場合は、事実認定の段階で躓いている。それゆえその後の結論を見ても意味がないか、有害であるか、どちらかのことがほとんどだ。
このように社会科学者は事実認定の段階で、まず慎重なのである。それゆえ、安易な結論には飛びつかず、口を噤むことになる。
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