和田秀樹『1分間をムダにしない技術』PHP新書、2009.7 読了。
この人の本はスナック菓子のようであるから、買って読むことが多い。ただしもうエッセンスは尽きているから、いまさら新しいことはほとんどないのであるが。だいたい年間40冊も執筆しているというから、そんなに濃いものがかけるわけがない。
いくら自分が灘高校では劣等生だからと言っても、現役で理科III類に受かってしまえば、説得力がない。灘に入れた時点ですでに人と違うのである。それにしても映画監督になりたいから、まず医者になって金を稼ぎ、そのために東大医学部に入る、という普通の人は考えそうにない思考法をしている。映画はよくできていたので、もう少し多くのところで公開されてほしいものだ。
まず最初はいかに自分が多忙であるかをアピール。確かに会社を経営し、大学教授となり、本も書き、映画も撮るというのでは、スーパーマンである。しかしそれでも必ず8時間は寝て、年に4回はアメリカに研修旅行に行き、必ずバカンスもとるというから、その時間の使い方は尋常ではない。
博多ラーメンが一番早く出てくる。細麺でゆであがるのが早いからである(109)。1分間スピーチは400字ほどなので、相当な内容を伝えられる(126)。スキマ時間があるはずなので、その時にすべきことをあらかじめ決めておく。例えば本や雑誌を常に携帯し、1分間のスキマでさっと読む(164)。会議に早めに着いたとき、その日に使う資料を1分間でざっと読む。これだけで打ち合わせの密度が段違いになる(188)。
この4カ所しかマークしなかった。全体としては物足りない。あまりに受験勉強から抜け出ていないので、かなり鼻につくが、同じ指向性を持っているならば少しは有用になる。
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